いらない本を捨てようと、整理していたら、『生命の潮流』ライアル・ワトソン著。という本が出て来ました。
何気なくページを開いたら「第二部の意識の源流をたどる」の冒頭が出て来ました。
そこにあったのはユングの言葉でした。
人格神に対して無神論である私にはピンと来る箇所がありました。アンダーラインの箇所です。
ユングの言った内容として紹介されていたのは、
『人間は、その思考能力によって動物界を超越し、その心(マインド)によって自然が意識の発達に一方ならぬ価値をおいていることの証明になる。
意識で世界の実在を認識することは、まさに自然を所有することであり、創造主を確認する行為でもあると言える。
意識的思考が存在しなければ存在しない世界が、それによって現象的世界になる。創造主に自己意識があるとすれば、意識をもつ被創造などいらないはずである。』
カールグスタフ・ユング「思い出、夢、思想」より
つまり創造主(神)には自己意識がないゆえに神による采配は無く、人間の願いを聞いてくれることはないということです。『天は自ら助くる者を助く』という諺がありますが、結局は神の采配はないが、自らの努力で望みをかなえる能力を授かっているので頑張れという意味なのでしょう。
つまり私たち自身が神でもあるということだと思いますが・・・・。